聴こえてくるのは、雨の音。

ある意味、避暑地(自分だけ)

2019-11-27から1日間の記事一覧

キミの話-第二章 vol,10

嫌な状態のまま朝を迎えた。亮介は起きても隣にいなかった。まだメールの返信もなかったけれど気になったので電話をしてみた。電源は切れたままだった。はぁ、とため息をついて自分の携帯の充電ケーブルの先をみて気づく。亮介の充電器が刺さったままになっ…

キミの話-第二章 vol,9

「もうね、決めました。私たちは逃亡します。探さないでください」 遠藤さんにそう告げた。探さなくてもあんたの事だから、遠藤さーん!ここでーす!新住所でーす!最高に幸せでーす!って送りつけてくるでしょ?と言われ、なーんで知ってんのー遠藤さんはエ…

キミの話-第二章 vol,8

毎日暑い日が続き、少し通常体制を崩した亮介の元には毎日親からの連絡が入った。 「大反対を受けている模様です…」と遠藤さんに言うと、学歴だとか家柄だとかそんなだいじなもんかね?やっぱいっちょあんたら海外逃亡でもかましてさ、そんなもんは糞くらえ…