キミの話-1-1
2004年、そろそろ夏も本番に入ろうかというある夜の事、最近全く連絡のつかないマサトからの連絡を待ちつつ、部屋で独り、ぼんやりとしたあかりをともしビールを飲んでいる時の事だった。箸も全く進まずで肴の刺身も急激に生ぬるく乾き、色がくすむ。その色…
2004年、そろそろ夏も本番に入ろうかというある夜の事、最近全く連絡のつかないマサトからの連絡を待ちつつ、部屋で独り、ぼんやりとしたあかりをともしビールを飲んでいる時の事だった。箸も全く進まずで肴の刺身も急激に生ぬるく乾き、色がくすむ。その色…